マイナス金利っていうけど、どうなってんの?
世間ではマイナス金利って言われているけど、実際に理解されているでしょうか?
ちょっと待てと、
別に私たち一般人が銀行にお金を預けていても、マイナス金利でお金が減っていくってことは起こってませんよね。
どこがどうマイナス金利なんだ?っということを説明していきます。
■日本銀行(政府の銀行。私たちが関わることはありません)
■市中銀行(皆さんが預けている一般的な銀行です)
■国民(私たちです)
の3つ場合で考えていきましょう。
私たちに身近な例だと
■国民→民間銀行へ預ける
この時は+金利ですよね。
では、
■民間銀行→日本銀行へ預ける
この時はどうでしょう。
実はここがマイナス金利なんです。
さらに詳細に書くと、
預けている一部が+金利、
もう一部がゼロ金利、
残りがマイナス金利になっています。
もう少し深堀していきます。
では、皆さんが民間銀行の幹部なら持っているお金を日本銀行に預けたいでしょうか?
預けたくないですよね。だってお金が減っていくんですから。
じゃあ、お金を日本銀行に預けなくて済むためにどうしますか?
①国民に貸す
私たち民間人にお金を貸し付けることです。しかも超低金利で貸したってマイナスになるぐらいならマシだとも言えますよね。
→こうすることで、世の中にお金が巡ることを望んでいる
※同時にこうした背景が無理な貸し付けに繋がるというデメリットもあります。
②他の銀行に貸す
そう、自分たちは持っていたくないわけだから、他の銀行さんに貸すのです。
この時、日本銀行より少し高いマイナス金利で他の銀行に貸します。日本銀行に貸すより他の銀行にマイナス金利で貸す方がいいですよね。
→こうすることで、世の中にお金が巡ることを望んでいる
※補足(より詳細に書きますが、頭がこんがらがってしまう場合は、今は飛ばしてください。)
この銀行間同士の金利は、
日本無担保コール翌日物金利
と呼ばれ、日本銀行が決定しており、日々変動します。
また、現在はこの指標が政策金利と位置付けられ、日本経済に様々な影響を及ぼしています。
③自分の店舗の金庫にすべてのお金を現物として保管する
このように考えると思うのですが、これは現実的ではありません。
簡単な理由としては、強盗に襲われるリスクが大きすぎることがあげられます。
しかし、もっと根本的な理由は信用創造にあります。今回はこの説明は省略します。
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