みんなの一生、いくら必要?ケース1【金銭感覚、家計管理】
人生いくらぐらいあれば生活していくことができるか、考えたことありますか?
一度真剣に考えると、正しい金銭感覚を身に着きます。
最初に結論を書いておきます。
■ケース1
22歳に大学を卒業して、28歳頃に結婚して、子ども二人を育て(二人とも国公立の大学に進学)、85歳頃に亡くなる場合
→夫婦二人で1億7700万円は最低でも必要となります。
では、じっくり考えていきましょう。
また、国や各金融機関が発表していますが、そういうデータは水増しされているケースが多いので、やはり自分で考えることが重要です。
※どうして水増しされているのでしょう?考えてみてください。
ケース1
■まず、大学卒業後22歳~28歳までの6年間の支出平均
→年間162万円
毎月の内訳
・家賃 5万円
・食費 3万円
・水道光熱費 1万円
・通信費 0.5万円
・日用品 0.5万円~
・服 0.5万円~
・娯楽、交際、教養 1万円
・自動車関係
保険 1万円
税金 0.5万円
ガソリン 0.5万円
他にもいろいろありますよね。車本体代、旅行代、、、などなどをすべてゼロ円として考えていきます。必要なら最後に足してみてください。
■結婚して、子どもが生まれ、大学を卒業するまでを22年としたときの平均支出
→家族で年間378万円
毎月の内訳
・家賃 8万円
・食費 5万円~
・水道光熱費 2万円~
・通信費 1万円
・日用品 2万円~
・服 2万円~
・娯楽、交際、教養 2万円
・自動車関係
保険 0.5万円
税金 0.5万円
ガソリン 0.5万円
・子ども 4万円×2
おそらく日用品や娯楽など相当少なめだと思いますが、これで計算します。また、その他、自動車本体料金などはあくまでもゼロ円として考えてますので、必要なら最後に足してください。
■子どもが独立して、85歳に亡くなるまでの35年間
→夫婦二人で年間240万円必要
内訳
・家賃 8万円
・食費 5万円
・水道光熱費 1.5万円
・通信費 0.5万円
・日用品 0.5万円~
・服 1万円~
・娯楽、交際、教養 2万円
・自動車関係
保険 0.5万円
税金 0.5万円
ガソリン 0.5万円
その他、自動車本体料金などは、必要なら後で足してください。
これらを計算していくと、
→1億7700万円必要となります。
夫婦なので、ざっくり一人当たり8850万円ですね。
ただし、自動車代、住宅、旅行、などをすべて省いてこの金額です。
安いなと思ったでしょうか?
高いなと思ったでしょうか?
では、皆さんはいくらあれば満足した人生を送れると思うでしょうか?
あるいは、いくら稼ぎたいと思うでしょうか?
参考として、今の日本の平均的な稼ぎの例を提示します。
4つの要素(主人の収入、配偶者の収入、児童手当、老後の想定される年金)で考えます。
■主人
平均賃金(すべての年齢層)→432万円
ここから所得税、住民税、年金保険料、健康保険保険料を納めるので、
結果として約340万円受け取れます
(このように、税金などを引かれたあと給料を、手取りといいます。)
■配偶者
想定されるパートの賃金は多くても130万円までのことがほとんどです。理由は年金制度にあります(今回は省略)
手取りは130万円としましょう。
■児童手当
現時点では、3歳未満は15000円、3歳から高校卒業までは1万円(第3子は15000円)なので、
合計828万円
■年金
現時点では65歳から受けとれます。
夫婦で手取りとして年間200万円
二人とも65歳まで働くとして、二人合わせて85歳に亡くなるまでに、
約2億4500万円のお金を手にします。
まとめ
結婚して子ども二人を大学に行かせたい場合は、1億7700万円最低必要である。
平均的に生涯二人で得られるお金は約2億3500万円である。
ということは、マイホームや自動車など、子どもの塾代など、使えるお金は約6800万円ほどです。
これを知った上で皆さんの人生を考えてみてください。
「金銭感覚とは、先を見通す力」
2013年 河出文庫 金子哲雄 「学校では教えてくれないお金の話」P3より引用
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