社会保険について② どれくらい支払っているの? 元はとれてるの? ざっくり
〈参考〉社会保険①
前回の記事で社会保険の内容をざっくり説明しました。
以外と手厚いと感じてもらえたのではないかと思います。
今回は、じゃあ、どれくらい私たちがそのための保険料を支払っているのかを考えていきたいと思います。
イメージしやすいように、会社員、年収400万円、独身でシミュレーションしていきます。
それぞれの保険料はざっくり以下のようになります。
■健康保険 年間20万円
■年金保険 年間40万円
■介護保険(40歳~支払いはじめるので若者はまだ負担しなくてよい) 年間8万円
■雇用保険 年間4万円
■労働者災害補償保険(労災と呼ばれている) 年間1万円~(林業や建設業などは年間30万の場合もある)
合計 年間で約75万円
その人の家族構成や、収入によって違いが出てきますが、およそこの程度支払っていると把握してください。
さて、私たちはこの支払った分の元はとれているのでしょうか?年間75万円を支払うことにより、今まで説明してきたような保険サービスを利用することができます。
その答えは、「ばっちり元がとれる」です。
保険というものに元がとれるという言い方はあまりよくありませんが、あえて言い切りました。
最近、年金は崩壊するから年金は支払わない方がいいという声をよく聞きます。しかしそれは違います。前回の記事で説明したように、年金保険のなかには、皆さんが偶然大ケガして障害をおってしまった時に年間80万円を受けとれる障害年金というものもセットであります。
また、医療費に関しても毎月の上限額が決められている高額療養費制度があります。
このように、皆さんの万が一の時に助けてくれるのです。同時に、困っている人だれかを助けるための保険なのです。
まとめ
社会保険は万が一の時に助けてくれるとても有用なものである。
また、何度も何度も言いますが、自分で申請しなければ誰も助けてくれないので(優しい人が助けてくれると信じたいですが(^.^))、自分でしっかりと知ることで、この制度を有効活用すること。
※気になった人のみ
今の年金制度に疑問を感じている人がいるかもしれません。お察しの通り、私たち若者をこれから上の世代以上に大きな負担をすることになるでしょう。またそのリターンも少ないことでしょう。
このようなデータがあります。今の80代の人は支払った金額の6倍以上のお金を受けとれ、50代の人は3倍、20代の人は1.7倍です(インフレ率などを補正済)10代の人はもっと少なくなるかもしれません。
制度自体が破綻することはありませんが、もらえる金額が少なくなっていくことはもう決まっています。また受給開始年齢も今は65歳ですが、今後75歳、80歳になっていくことでしょう。
そんな中、若い世代に、真面目に保険料を納めろと言うのに無理があるのも理解できますが、そこで保険料を納めないというのは違うと断言できます。理由は今まで説明してきたのでわかってもらえるかと思います。
では私たち若者はどうすればいいのか、答えは年金制度を勉強し、そして、今の歪んだ年金制度の改善を選挙で訴えることです。だからといって制度を変えることは難しいですが(ToT)
最近では、新しい社会保障制度としてベーシックインカムといものが世界で実験されています。是非調べてみてください。
まずは自分の身を守るため、次に、自分たちの次の世代により良い社会を残すために勉強していきましょう。
0コメント