社会保険について① 中身の内容 ざっくり
おさらいです。
社会保障制度は
■社会保険
■社会保険福祉
■公的扶助
■保健医療・公衆衛生
の4つでできています。
この中の社会保険についてざっくりと解説していきます。
社会保険とは
※2019年8月時点での制度を分かりやすく、ざっくりと説明します。
社会保険は国民がケガや病気をした時に、みんなで助け合うための保険制度です。強制的に国民はこの保険料を支払うことになっています。
以下の保険の種類があり、国民は最低限この保険に加入しています。
■健康保険(細かいことは後で覚えればいいけれど、会社員は健康保険、自営業者は国民健康保険)
病院での治療費を国が支払ってくれます(7割から9割)
また、治療費が一定金額より多くなった時は国がそれ以上の金額について全額支払ってくれます(一般的な収入の家庭はおよそ7万円/月が上限です)
また、出産すると一人につき約40万円受け取れます。
※保険適応外の治療費は別扱いなので、そちらを心配されるかもしれませんが、そうしたケースはガン治療で重量子線治療をするなど極めて限られたケースです。(重量子線治療を受ける確率は約0.005%です)また、こうした先進医療のみの保険なら月額300円程度で加入できます。
■年金保険
65歳から亡くなるまで、国からお金をもらえます。また、交通事故などで障害をおってしまったときに、一生涯国からお金をもらえます。
■介護保険
年老いたり、障害によって誰かに介護してもらわなければならなくなった時、その料金を国が支払ってくれます(9割)
■雇用保険
失業して、収入がなくなって困っているときに、国から一定のお金がもらえます(状況によって異なりますが、20代の人はだいたい50万円くらいです)
また、再就職に向けた支援を受けることができます。
さらに、出産したあと、育児休業手当てを申請すると、1年間で夫婦それぞれ約200万円(一人の収入が400万円程度の場合)受け取れます。この制度を使えば子どもとじっくり向き合えますよね。
■労働者災害補償保険(労災と呼ばれている)
仕事中にケガをした時、治療費は全額国が支払ってくれます。
また、そのケガが原因で障害をおってしまった時は一生涯国からお金をもらえます。障害の重さによって異なりますが、働けないほどの障害の場合、年間80万円~100万円程度、子どもがいれば一人当たり20万円程度支給されます。
このように、労働によってケガや病気をした時はしっかりとしたセーフティーネットがあります。なのでそんなに未来を必要以上に怖がる必要はありません。
以上が社会保険の説明です。
なんとなくわかったでしょうか?
そして、思ったより手厚い保険に国民全員が加入している思ってもらえたでしょうか?
まとめ
私たち日本国民はみんなが同じ保険に加入している。
この保険は私たちが困った時に十分に助けてくれる保険である。
しかし、申請しなければ一切助けてくれることもないので、自分でしっかり調べ、有効に活用しなければならない。
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