最近話題のMMT(現代貨幣理論)とは? なるべく分かりやすく紹介
はじめに、MMT(現代貨幣理論)については
学者や有識者の中でもMMTに理解を示す人、批判する人、曖昧な立場を表明する人がいるのが現状です。
私は賛同の立場であることをご了承の上、以下お読みください。
最近、なんでMMTは話題になっているの?
MMTを根拠に、
■日本国の借金はいくら増えようが、全く問題ない
■国債をもっと発行してそのお金を国民に配るべきだ(インフレ率を指標として調整する)
という主張が、国会で話されたり、政治家が演説したり、YouTube拡散されることで話題になりました。
世間の反応
👦いやー、借金がいくら増えようが大丈夫って本当?そんなのありえないわ。
👩それなら、お金っていくらでも作れちゃう。そんなのおかしい。うちでのこづちじゃん。
こうした意見が聞かれます。私たちの今までの常識からするとこれが普通の感覚だと思われます。
MMTの本質とは?
では、MMTとは果たして何なのでしょうか?
あまり長々と説明するのは本意ではないので、簡潔に書くと、
「インフレ率を根拠にして、その通貨をコントロールすること」です。
より掘り下げていくと
↑だけではほとんど分からないと思いますので、掘り下げていこうと思います。
それにあたり、一つの問いを皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
❮問❯
日本円の価値の根拠はいったい何なのでしょうか?
少し考えてみてください。
どのように答えたでしょうか?
日本銀行の信用とお答えになる方がもちろんいるかと思います。では、日本銀行は何を根拠にお金を刷っているのでしょうか?
少し時代をさかのぼると、昔は金本位制度と呼ばれ、すべてのお金の上限は地球にある金(ゴールド)の量によって決まる、とされてきました。この時代は、お金(貨幣)の根拠とは?と聞かれれば金(ゴールド)でした。
それが、管理通貨制度と呼ばれるものが混じってきて、1971年にアメリカがお金(貨幣)と金(ゴールド)を交換するのをやめる!!と宣言することで、完全に管理通貨制度に移行しました。この宣言をニクソンショックと呼びますので、興味のある方はググってください。
管理通貨制度では際限無く、各国の中央銀行がお金をつくり続けることができます。好きな時に好きなだけです。これって変ですよね。でもこの管理通貨制度がずっと続いています。
※厳密には各中央銀行が、様々な指標を元に通貨発行量を決めています。しかし、その決め方が正しいのかはだれもわかっていません。
さて、管理通貨制度である、現代の日本円の根拠はなんなのでしょうか?
これを、MMTに当てはめて答えるなら、国内のインフレ率が2%~4%で安定していることが日本円の価値の根拠である、と答えられるかと思います。
日本の有名な経済学者 宇野弘蔵が、
「管理できない管理通貨制度」
という言葉を残しております。
この言葉どおり、だれも管理できていないのが今のお金(貨幣)なのです。
そんな中で、新しく貨幣とは?に答えるべく登場したものがMMTなのです。
繰り返しになりますが、
MMTの主張の本質は、
インフレ率を根拠にして、その通貨をコントロールすることです。
具体的な話に落とし込んでいくと、
■国の借金はいくら増えようが、全く問題ない
■国債をもっと発行してそのお金を国民に配るべきだ(インフレ率を指標として調整する)
このような意見が論理的に説明できます。
これより先はもう少し複雑になるので、興味を持たれた方はYouTubeで調べて見てください。
おすすめは現国会議員の西田昌司先生の動画や、京都大学の藤井聡先生の動画、経済評論家の三橋貴明先生の動画です。
本だと現職官僚の中野剛志先生のこの2冊が特にオススメです。高校生でも分かるようにできるだけ分かりやすく書かれております。それでも、経済用語がたくさん出てきますので、一つ一つ調べてほしいと思います。
まとめ
MMT(現代貨幣理論)とは、管理通貨制度における現代のお金(貨幣)は、インフレ率を指標にしてコントロールするべきという主張である。
※この記事はあくまでも私の見解になりますことをご了承ください。
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