会社員の女性で、妊娠後、出産前に退社 手当金をしっかり受けとる方法 100万円~170万円受け取れる!?

他の記事で知っていてほしい社会保障制度一覧を紹介しましたが、その中でもこれから結婚、出産、子育てをする会社員の女性に知っていてほしいことをまとめています。

〈参考〉

以下の条件の元で考えます。

・出産前に退職する。
・同じ会社で1年以上働いている。
・夫が会社員。



以下の制度を利用します

・出産手当金
・出産育児一時金
・失業手当






会社を辞める前に


妊娠した時、退職を考えたり、あるいは会社から暗黙の圧力を感じることがあるかと思います。

退職する際、段取りがわかっていればしっかりと手当金受けとることができます。

受けとることに後ろめたさを感じる必要はありません。次世代を担う子どもを育てるためのお金だと思って堂々と受け取りましょう。

■まず、書類上の退職する日を出産予定日42日前(双子なら98日前)に設定する。それから今持っている有給休暇日数分を足す。20日分持っているなら62日前となります。

この日を実質的な最終出勤日に設定します。

この日まで働けそうでしょうか?私の以前勤めていた会社は辞めるよね圧力がすごかったので...

可能だと思われる方は続きを参考にしてください。
するかしないかで30万円~80万円ほどの違いが出ます。
妊産婦(妊娠している人、産後1年を満たない人)の労働に関しては労働基準法で厳しく決められています。健康診断の時間の確保は会社側の義務です。また、妊産婦に時間外労働を強制することはできません。などなど、これらに違反すれば刑罰となります。そのようなことがあれば労働基準監督所に相談しましょう。





■退職日を記入した退職届を提出します。その際、有給休暇消化と、最終出勤日を伝えた方が正確だと思います。




■会社側の了承が得られれば(2週間前の退職日宣告なら会社側に拒否する権利はありません。また、有給休暇消費も拒否できません)、その日まで仕事をしてください。
なるべく穏やかにいくことを願っています。




■予定通り、最終出勤日に実質的な退職をします。
この際の注意点ですが、書類上の退職日は絶対に会社に呼ばれても行かないでください。もし行くと手当金がもらえなくなります。当日にどうしてもと呼ばれた場合は次の日に行ってください。








退職後

※この項目を一部訂正しております。

■書類上の退職日の次の日に、夫の会社に扶養者として、健康保険と国民年金第3号の申請をしてください。


■書類上の退職日から10日以内に離職票を含めた書類一式が会社から送られてくると思います。これらの書類を持ってとりあえず最寄りのハローワーク行ってください。本当は銀行口座など用意するものがあるのですが、悩んでるくらいなら一回行ってみてください。あとは職員の方が丁寧に対応してくれると思うので大丈夫です。失業手当に関してはこちらの指示に従えば出産後に受け取れます。


■出産後、前の会社の健康保険組合に出産手当金の申請を行います。(30万円~80万円くらい)
2年以内なら受け取れますので、そこまであわてる必要はありませんが、なるべく早めにしてしまいましょう。

■出産後、役場にて出産育児一時金の申請をしてください。(42万円)


■出産後、働ける状態になったら(産後8週間後以降)、夫の会社の扶養から一時的に外れ、国民健康保険と国民年金に一時的に加入します。方法は、まず夫の会社に扶養から外す手続きをしてもらい、その後、14日以内に役場に行って国民年金と国民健康保険に加入します。

次に、ハローワークに行って失業手当をもらえるよう手続きしてください。(30万円~50万円ほど)

おそらく、失業手当を受けとる期間は3ヶ月がほとんどだと思いますので、もらい終わった3か月後に夫の会社に健康保険と国民年金第3号に入るよう申請します。申請をした後、必ず役場に行って国民健康保険脱退手続きをしてください。役場に行けば教えてくれます。




以上です。





まとめ

今回の手続きでは、
■出産手当金(30万円~80万円)
■出産育児一時金(42万円)
■失業手当(30万円~50万円)
の3つの制度を利用しました。

一般的に、出産育児一時金は受け取っている人が多いと思いますが、失業手当は夫の扶養からいったん外れるなどの手続きが面倒なので受け取らない人がいると思われます。出産手当金に関してはさらに面倒なので受け取っていない人が多いのではないでしょうか。

制度を利用すれば100万円~170万円ほど受け取れますので、是非利用してほしいと思います。





  




最後に
こうした制度をもっと手軽に利用できるようにしてほしいですよね。
利用する人が得をして、利用しない人が損をするという制度自体に疑問を感じています...



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